脇田 玲:アランとキースのために

2021/11/16|

現在、山梨県北杜市では地域連携イベント「HOKUTO ART PROGRAM ed.1を開催しております。
当館ではこれにあわせ、脇田玲(ワキタ・アキラ)による特別展示を行っています。

本企画にあたって脇田は、イギリスの数学者、アラン・チューリング(19121954)が晩年に研究した 自発的に生じる空間的パターン「チューリング・パターン」に着目。また、アラン・チューリングは同性愛者でした。彼の生涯は「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」(2014)で映画化され近年再び注目されています。

本展では、性的マイノリティとして異なる時代を生きた二人の天才、アラン・チューリングとキース・ヘリングの時を超えた対話の場が展開されます。

 

 

脇田 玲:アランとキースのために

展示期間:20211016()-2022年5月8日()

会場:中村キース・ヘリング美術館 自由の展示室

 

 

《アーティストステートメント》

性的マイノリティとして異なる時代を生きた二人の天才、アラン・チューリング(1912年−1954年。イギリスの数学者、暗号研究者、計算機科学者、哲学者)とキース・ヘリングの時を超えた対話の場を作ろうと考えました。ヘリングのドローイングへの数学的な再解釈、ホモフォビアから LGBT へと変化してきた多様性の議論の変遷など、副次的なメッセージも込めて作品を作りました。

世界という書物は数学の言語で書かれている。ガリレオ・ガリレイ

 

《脇田 玲(ワキタ・アキラ)》

科学と美術を横断しながら、映像、インスタレーション、彫刻、ライブ活動などを通して、肉眼で捉えられ ない風景を見るための作品を制作している。これまでに、Ars Electronica CenterWRO Art CenterMutekRedbull Music Festival、 清春芸術村、日本科学未来館、Media Ambition Tokyo2121_DESIGN SIGHT 等で作品を発表。主な展示に「高橋コレクショ 『顔と抽象』清春白樺美術館コレクションとともに」(2018)、日産LEAFと一体化した映像作品「NEW SYNERGETICS -NISSAN LEAF x AKIRA WAKITA」(2017)などがある。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学環境情報学部教授。

 

IG: akira.wakita
http://akirawakita.com

*脇田玲による解説はこちら

 

 

HOKUTO ART PROGRAM

2021 10 30 ( ) – 12 12 ( )、公益財団法人 清春芸術村、中村キース・へリング美術館、公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館、女神の森 セントラルガーデン、身曾岐神社を舞台に HOKUTO ART PROGRAM ed.1 を 開催します。 第一回目を迎える本年は、多様なジャンルのアーティストが参加し、アート・建築・映画・音楽などのカルチャーを、 山梨県北杜市固有の景色や空気と融合させることで、不確実な世界に向けて、新たな感動体験をつくります。

 

最新情報は当館のインスタグラムにてご確認ください。

なお、HOKUTO ART PROGRAM全体に関する内容や脇田玲・SIDE CORE以外の参加アーティストの詳細は、HOKUTO ART PROGRAM 実行委員会へお問い合わせください。
▷▷▷ kiyoharu-art-colony@royal.ocn.ne.jp

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